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昨今、熊による被害のニュースが続いてますね。
まだ子供が小さいので、さすがに山に入るということはしませんが、市街地でも熊が出たというニュースもあるので怖いです。
もし思いがけずに《熊と遭遇!》なんてことになったら、はたして大切な子供を守れるのか?というか、自分も生きて帰ってこれるのか。
だからといって《熊を撃退する方法》なんて真剣に考えて実践してみたところで、一発頭にガツンとやられたらそこで終わりです。
一番大切なのは『熊と対峙しないこと』ですよね。
熊と対峙するなんて、そんな危険な場面には一生遭遇しないつもりでいますが、思いがけずにいざ遭ってしまったとき《対処法を知らなかったがために死ぬ》なんてことは、絶対に避けたい!
というわけで。
熊について、本気で調べてみました。

熊に遭遇してしまったときに、撃退したり身を守る方法は?
この記事は、こんなお悩みに答えます。
- R5年の熊被害について
- 熊から身を守る・撃退する方法
- 一番大切なのは『熊と対峙しない努力をすること』


日本に生息する熊
日本には、北海道に生息するヒグマと、本州以南に生息するツキノワグマの2種類のクマがいます。
この2種類のクマについて、見ていきましょう。
エゾヒグマ
ヒグマは大きな哺乳類であり、北アメリカとユーラシア大陸の一部に生息する動物です。
北海道に生息するエゾヒグマは、ユーラシア大陸に生息するヒグマの中で北海道にのみ生息しており、日本の固有の種として知られています。
体長はオスが約1.9 – 2.3m、メスが約1.6 – 1.8mで、体重はオスが約120 – 250kg、メスが約150 – 160kg程度になります。
体はがっしりとしており、厚い毛皮で覆われています。毛皮の色は茶色や黒褐色など様々で、個体差があります。また、肩の筋肉が発達しており、頭は大きく、短く太い脚を持っています。
北海道の森林や原野に分布しており、夏季から秋季にかけての時期は中山帯と高山帯にも活動領域を広げます。
ヒグマは雑食であり、植物、果物、昆虫、小動物、そして時には大型の獲物(エゾシカやクマの赤ちゃんなど)も捕食します。
ヒグマは孤独な動物であることが一般的であり、特に成熟したオスは縄張りを持ち、その範囲内で行動します。一方、メスは通常子供と一緒に行動することがあります。
ツキノワグマ
ツキノワグマは、哺乳綱食肉目クマ科クマ属に分類される食肉類で、別名アジアクロクマ、ヒマラヤグマとも呼ばれます。
彼らの特徴的な特徴の1つは、耳の後ろに明るい色の月のような模様(「ツキノワ」という名前の由来)があります。
頭胴長(体長)は120 – 180センチメートル、尾長は6 – 10.5センチメートル、体重はオス50 – 120キログラム、メス40 – 70キログラム程度になります。
体はがっしりしており、太い毛皮で覆われており、毛皮の色は茶色や黒褐色などで、個体差があります。
ツキノワグマは、主にブナ科の落葉広葉樹林に生息しており、春から夏にかけては、花や実をつける植物、そしてアリやハチなどの社会性昆虫やサワガニなどを利用します。秋は、ブナ類の実やナラ類の実(ドングリ)などを食べて、冬眠前に脂肪を貯めます。
ツキノワグマは基本的に単独で行動することが一般的ですが、交尾期や親子間の関係などで一時的にグループを形成することがあります。彼らは、自然の中で比較的控えめな存在であり、人間との接触を避ける傾向があります。
熊被害の件数
ツキノワグマとエゾヒグマの生態を見てきて。
エゾヒグマと比較すると、ツキノワグマは危険度は低いのでは?と思うかもしれませんが、ツキノワグマに襲われて死亡する事故は、エゾヒグマの被害よりも格段に多いです。
ツキノワグマでもエゾヒグマでも、襲われたら人間はひとたまりもありません。
環境省による、クマ類による人身被害の報告です。
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/injury-qe.pdf
R5年度(令和5年10月末暫定値)で、被害状況です。
ツキノワグマ | 被害人数 | 死亡人数 |
174人 | 4人 |
エゾヒグマ | 被害人数 | 死亡人数 |
6人 | 1人 |
『ツキノワグマは臆病だから大丈夫』という認識は、間違いです。
このようなことが実際に発生しているということを認識して《熊と遭遇しない努力》をすることが、なにより大切です。
熊に遭遇してしまったら
万が一、熊と遭遇してしまったら。
- 驚いて大声をあげる
- 急に逃げ出す
このような動きをしたりすると、クマが驚いてどのような行動をするか分からなく、大変危険です。
とっさのときはなかなか難しいですが、危険度を下げるためにはまずは落ち着くことが大切です。
- 熊に気づかれないように静かに立ち去る。
- 熊に向かって投石や棒などで攻撃しない。
- 熊に背を向けず、ゆっくりと後退する。
万が一、熊に襲われた場合は、首や手首などの重要部位を守るようにザックなどで覆い、身をかがめて地面にうずくまると良いとされています。
ときにクマが気づいて向かってくることがありますが、本気で攻撃するのではなく、威嚇突進(ブラフチャージ)といって、すぐ立ち止まっては引き返す行動を見せる場合が多いとのこと。
考えられる熊対策
自分と大切な家族の命を守るために、熊対策を調べてみました。
鈴


クマはとても警戒心が強い動物なので、音やにおいにとても警戒します。
熊が嫌がるものとして鈴がありますが、鈴はクマが嫌がる音ということではなく、鈴の音で人間がいると警戒させて、クマの方から離れてもらうようにするために使います。


ホイッスル
鈴よりも大きな音が出るホイッスル。
熊除けだけではなく、遭難対策にも有効です。
電子ホイッスルであれば、大音量かつ広範囲に音が届き、防犯・防災・登山・キャンプ等でも活躍します。また、口で吹かないため複数の人で使いまわすことができ、衛生的に使えます。


匂い
クマがどんなにおいを嫌うのかは解明されていないものの、過去に大森山動物園が熊が嫌がる匂いは何か?検証したことがあるようです。
コショウ・ワサビ・ミントのにおいを染みこませた木を飼育小屋に置いて観察したところ、クマは唐辛子を最も嫌がる様子を見せたとのこと。
実際に、匂いに特化した熊よけアイテムも販売されてました。
クマ撃退スプレー
熊を撃退する方法の大本命は、なんといってもクマ撃退スプレーです。
熊スプレーには、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンが含まれており、熊の感覚器官に強い刺激を与えます。この刺激により、熊は嫌悪感を抱き、逃げ出すことがあります。
熊スプレーは、熊に対して効果的な防御手段の一つですが、使用方法には注意が必要です。
熊スプレーを使用する際には、熊が近づいてきた場合に備えて、すぐに取り出せる場所に保管しておくことが重要です。
また、風向きに注意して、自分自身に吹きかからないようにすることも大切です。
北米では、90%以上の確立でヒグマ攻撃を止めた効果があります。




クマに遭わないために
熊を撃退することを考えるのは、本当に最後の手段です。
まずは、クマに遭わないために。
山に入る際はクマの出没情報を必ず確認して、危険な場所には近づかないこと。
クマの行動が活発になる、朝夕や霧が出ているときは行動しないこと。
できるだけ単独行動はさけて、2人以上で行動すること。
鈴、笛、ラジオなど音のするものを身につけて、人の存在を知らせること。
時々あたりに注意を払い、クマのフンや足跡を見つけたら引き返すこと。
このような行動をし、熊に遭遇しないように最大限の努力が必要ですね。
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