「未経験からIT業界に転職したら、年収はいくら?」
「ITエンジニアって稼げる?」
「今より年収を上げたい」
IT業界への転職を考えたら、やっぱり気になるのが、年収ですよね。
せっかく転職するなら、できるだけ給料の高い会社へ行きたい。
そう思うのは当然です。
でも。
未経験からIT転職するなら、私は、最初の年収だけで転職先を決めない方がいいと思っています。
なぜなら、未経験からIT業界へ入る場合、最初の会社で重要なのは「いくらもらえるか」だけではなく、「何を経験できるか」だからです。
1年目の年収だけを見るのではなく、3年後、5年後まで考える。
今回は、IT未経験で転職を考えている人向けに、年収を見るときに知っておきたいことをまとめます。
IT未経験で転職すると年収はいくらになる?
まず知っておきたいのが、「IT業界の年収」をひとつの数字で考えないこと。
IT業界といっても、仕事はひとつではありません。
プログラマー。
システムエンジニア。
インフラエンジニア。
ヘルプデスク。
データエンジニア。
など。
職種が違えば、仕事内容も、必要なスキルも、給与水準も違います。
さらに、同じ職種でも、経験年数。
持っているスキル。
勤務先。
担当する仕事。
などによって変わります。
つまり、「未経験からITへ転職したら年収○万円」と、全員に当てはまる数字を出すのは難しいんです。
だからこそ、平均年収だけを見て、「IT業界なら稼げそう」と判断するのはおすすめしません。
見るべきなのは、自分が目指す職種では、どんな経験やスキルが評価されるのか。
ここです。
IT転職で未経験者が「年収」だけを見ない方がいい理由
求人を見ると、どうしても、年収の高い会社が魅力的に見えます。
年収300万円。
年収350万円。
年収400万円。
同じような仕事内容なら、当然、400万円を選びたくなります。
でも、未経験からIT業界へ入るなら、もうひとつ見てほしいものがあります。
それが、実際に何の仕事を経験できるのか。
例えば、年収が少し高くても、自分が身につけたいスキルを使う仕事がほとんどできない。
反対に、最初の年収は少し低くても、実務を通して、目指している分野の経験を積める。
この2つなら、数年後の選択肢は変わるかもしれません。
もちろん、「年収は低くても我慢しましょう」という意味ではありません。
生活がありますから、最低限必要な収入はあります。
でも、その条件をクリアしたうえで、年収+経験で求人を見る。
これが、未経験からIT転職するときに持っておきたい視点です。
IT未経験なら「最初の年収」より2回目の転職まで考える
未経験からIT業界へ転職するとき、最初の会社を、ゴールにしなくてもいいと思います。
例えば、1社目。
IT業界へ入る。
↓
実務経験を作る。
↓
できる仕事を増やす。
↓
2社目。
経験者として転職する。
というキャリアも考えられます。
未経験の状態と、「IT業界で○年間働いた経験があります」という状態では、転職活動で話せる内容も変わります。
だから、最初の転職だけではなく、次の転職まで考えて会社を選ぶという考え方です。
そのために、求人を見るときは、給与だけではなく、「この会社で何を経験できる?」を見ます。
どんな仕事を担当するのか。
どんな技術を使うのか。
研修後はどんな業務になるのか。
数年後、どんな仕事を任される可能性があるのか。
ここを確認します。
未経験からIT転職する場合、最初の会社は「年収を完成させる場所」ではなく、「市場価値を作り始める場所」と考えることもできます。
ITエンジニアの年収は「職種」と「スキル」で変わる
そして、IT業界の年収を調べるときに注意したいのが、平均年収だけを見ることです。
例えば、高い年収が紹介されている記事を読んで、「ITエンジニアになれば、自分もこのくらい稼げる」と思ってしまう。
でも、そこに含まれているのは、未経験者だけではありません。
何年も経験を積んだ人。
専門的なスキルを持っている人。
マネジメントをしている人。
さまざまな人が含まれます。
だから、未経験者が見るべきなのは、「ITエンジニア全体の平均年収」だけではありません。
自分が最初に狙える仕事と、その先にどんなキャリアがあるか。
こちらの方が重要です。
例えば、最初はITサポート。
そこから、インフラ。
開発。
クラウド。
など、経験を積みながら専門性を高めていくルートもあります。
最初から、高年収の専門職になれるとは限りません。
でも、経験を積むことで、選択肢を広げていくことはできます。
参考:厚生労働省 job tag
IT系職種でも求人賃金には差があり、たとえばヘルプデスク(IT)の令和6年度ハローワーク求人賃金は全国月28.3万円、データエンジニアは月32.3万円。データエンジニアではITSSレベル1〜2の年収データが420〜620万円とされています。
※職種全体等の統計であり「未経験者の初年度年収」を示す数字ではありません。
年収を上げたいなら「何の経験を作るか」を考える
では、将来的に年収を上げたい場合、何を考えればいいのでしょうか。
私は、「どんな経験を作れば、次に評価されるのか」から逆算するのが分かりやすいと思います。
例えば、求人を見ていて、自分が将来やりたい仕事に、「実務経験2年以上」と書かれていたとします。
だったら、最初の会社選びでは、その経験につながる仕事ができるかを見る。
つまり、今応募できる求人だけではなく、2〜3年後に応募したい求人も見る。
これ、意外とおすすめです。
今は応募条件を満たしていなくても構いません。
むしろ、「この仕事をするには何が必要なのか」を知るために見ます。
すると、これから作るべき経験が見えてきます。
目の前の年収だけを見るのではなく、未来の求人から、今の転職先を逆算するという考え方です。
在宅・リモートで働きたいなら年収以外も見る
IT業界へ行きたい理由が、「将来的に在宅で働きたい」という人もいると思います。
その場合も、最初の転職で、年収と完全在宅だけを条件にしすぎない方がいいと思っています。
未経験の場合、まず、
仕事を覚える。
↓
実務経験を作る。
↓
一人で進められる仕事を増やす。
↓
働き方の選択肢を広げる。
という考え方もあるからです。
「未経験だけど、将来は在宅プログラマーになりたい」
という人向けには、別の記事で詳しくまとめています。
▶︎ 未経験で在宅プログラマーを目指すなら、いきなり在宅ワークを探してはいけない

IT未経験の転職で年収を見るなら、この5つを一緒に確認する
求人を見るときは、年収だけではなく、次の5つをセットで確認してみてください。
① 仕事内容
実際に何をするのか。
② 身につくスキル
数年後にも使える経験になるのか。
③ 研修後の配属
「研修あり」だけではなく、その後どんな仕事をする可能性があるのか。
④ キャリアパス
その仕事を経験した人が、次にどんな仕事を目指せるのか。
⑤ 給与・待遇
生活するために必要な条件を満たしているか。
この5つです。
年収は、もちろん重要です。
でも、5つのうちの1つとして見る。
その方が、未経験からIT業界へ入った後のことまで考えられます。
IT未経験で年収を上げたいなら、最初に求人へ応募しない
ここまで読んで、「じゃあ、どんな求人を選べばいいの?」と思った人もいると思います。
ここが、未経験者にとって難しいところです。
ネットで、ITエンジニアの平均年収を調べることはできます。
求人を見ることもできます。
でも、「私の経歴なら、どこを狙える?」は、なかなか分かりません。
年齢。
これまでの仕事。
持っているスキル。
勉強していること。
希望する年収。
将来的な働き方。
条件は、一人ひとり違います。
だから、求人へ片っ端から応募する前に、まず、自分がどの職種を狙えるのか。
どんな経験を作るべきなのかを整理してみてください。
未経験からIT転職するときの考え方については、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶︎ IT未経験の転職を成功させたいなら、最初に求人へ応募しない方がいい

自分の場合の年収や転職先が分からないなら
そして、ここまで調べても、「結局、私なら年収いくらくらいを狙えるの?」
「どんなIT職種なら転職できる?」となる人もいると思います。
その場合は、ネット上の平均年収だけで判断するのではなく、未経験者向けの転職支援などで、自分の経歴をもとに聞いてみる方法もあります。
相談したからといって、必ず転職する必要はありません。
いきなり、スクールへお金を払う必要もありません。
まず、「今の自分なら、どんな求人が現実的ですか?」と聞いてみる。
そして、その求人で、どんな経験が作れるのか。
その先に、どんなキャリアがあるのか。
そこまで確認してから、本当に転職するか考える。
これでいいと思います。
【未経験からIT転職について無料で相談する】
IT未経験で転職するとき、年収を見ることは大切です。
でも、最初の年収だけで、その転職が成功か失敗かは決まりません。
今、いくらもらえるのか。
だけではなく、そこで、何を経験できるのか。
その経験を使って、次にどこへ行けるのか。
そこまで考えてみる。
未経験からIT業界へ入るなら、「一番年収の高い求人」ではなく、「数年後の選択肢を増やせる求人」という視点も、持っておいてください。
